行政書士の年収に差が出るもうひとつの理由

 

前項では、行政書士の年収には大きな開きがあり、その差は「個人の実力」によるものだとお話ししてきました。しかし、行政書士の年収に開きが出てしまう理由はほかにもあります。
それは行政書士登録をして開業をしているといっても、書士さんによって働き方が大きく異なるということです。

これはあくまで私の私見ですが、年収の少ない書士さんのなかには、下記のような働き方をしている人が大勢まざっていると思っています。

  • 開業1~2年目の、独立してまだ間もない若手行政書士
  • 子育てをしながら自宅開業の女性行政書士
  • 親が行政書士で、資格取得者として事務所をサポートしている人
  • 公務員を退職後、行政書士の業務に携わっている人

行政書士は食べていかれるよう軌道に乗せるまでが大変な仕事の一つであるといわれています。
それは行政書士の仕事の内容が、試験に合格するために苦労して覚えた勉強の内容からかなりかけ離れているからです。
たとえば相続税の相談を寄せられて、「はいわかりました」とすらすら対応できる新米行政書士などまずいるはずがありません。

多くの行政書士は、何も経験のないところから開業することになるのです。

「仕事がわからない」「顧客がいない」「営業ノウハウもない」……。
毎年新たに行政書士に名を連ねる4,000~5000名の新米行政書士さんは、開業したら必ずやこのないない尽しの状況から、仕事を覚え、少しずつ収入を増やしていかなければなりません。
登録者で最も母数の多い開業1~3年の若手書士さんはまた、収入の低い層を形成する人たちです。これは初心の開業者が受ける洗礼ですから仕方のないことですが、このことが行政書士の年収平均が低く見えてしまう理由の一つです。

また行政書士をライフキャリアのひとつと考えているママさん書士や、親御さんの事務所を手伝っている書士さんが、収入はそんなにこだわった働き方をしているのは想像に難くないでしょう。

さらに行政書士業務を行うことができるのは資格取得者のみとはかぎらず、法曹や弁理士、税理士、公認会計士、また公務員として行政事務に20年以上携わってきた人たちも、その対象となるという事実があります。

地方では公務員を定年退職した後に、知りあいの農家さんに頼まれて、半分ボランティア感覚で農地法関連の手続きを手伝っている書士さんなども多いと聞きます。
ほんのお小遣い程度といえる収入も、行政書士の年収平均のデータにも組み込まれているはずですから、世にいわれている年収平均の数字だけ見て臆することなどないのです。

とはいってもやはり実力と努力なしに高額収入は期待できませんが、行政書士一本で食べていこうとしている多くの書士さんのなかで、頭ひとつ抜け出すことができれば、サラリーマン以上の収入を期待することができるはずです。

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