医療分野やバイオ業界など、進化の早い分野がねらい目

 

前項では、行政書士として成功するためには、専門分野を絞ることが大切だと説明しました。
しかし、建築や運輸、産廃業申請など、行政書士業務のなかでも需要が高いといわれる市場の多くは、すでに先輩書士が縄張りを張っています。
これから開業を目指すみなさんがそのシェアを奪取するのは、不可能ではないにしても、労を多く要するでしょう。
このことは、開業エリア近隣の先輩書士と交流を密にすることで、穏便でゆるやかな世代交代が進められるような関係を作ることができれば話はまた別です。
しかしともかくも、新規開業を目指すみなさんは、従来の人気分野にしがみつくよりも、今後有望といわれている分野で実績をつくるやり方の方が、将来にも広がりが出てくるはずです。

今後有望な分野には、たとえば医療分野や、会社設立株式公開サポートなどが挙げられます。

医療の分野でいえば、医療機器の製造会社をつくるときには、まず「医療業務」の許可をとり、そのあと製品ごとに「製造」の許可をとっていく必要があります。
また、外国の医療機器を輸入する場合は「輸入」の許可も必要になります。
つまり顧客を一社獲得できると、新製品開発や新製品の輸入のたびに仕事の依頼があることになり、それだけでもかなりの収入基盤が約束されることになるのです。

また会社設立、株式公開のサポート業務も、新人行政書士にとっては大きく期待していい分野でしょう。
というのも、100年に一度といわれている昨今の世界的不況は、行政書士にとってはむしろ大きな追い風になるように思われるからです。
きびしい話ですが、この世界的不況を受けて、今後10年くらいかけたゆっくりとしたスパンで企業の大きな淘汰が進んでいくはずです。
企業の淘汰とは、企業が勝ち組と負け組に分かれるだけでなく、そこに新しく誕生する無数の企業が加わるということです。

不況といっても、ベンチャーブームはまだ続いていますし、実際、マザーズやナスダックへの上場を目指している若い企業がたくさんあります。
若い会社の社長さんたちは、日常の仕事がいそがしいこともあって、実際のところ上場の知識はあまりない人が多いです。
会社設立や上場を専門にする、年齢も同じくらいの行政書士がサポートしてくれたら、そんなに頼もしいことはないでしょう。

これから有望な分野としては、ほかにも著作権など知的所有権をサポートする仕事やバイオ業界などがあげられます。 いずれも、最新の動向にそって業界事情に精通している必要がありますから、これらの分野について多くの先輩書士は門外漢といっても過言ではないでしょう。

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